業界で話題の雑誌・ストアージャーナルに記事掲載!

【特集】お店の「強み」はこうして作る!

小売業界にて話題の雑誌「ストアージャーナル」より取材の依頼がありお店の「強み」の作り方について、インタビューを受けました。コーヒー業界の専門誌でもなく、かと言って、一般誌でも無いので逆に興味を持って、取材を受けてみることにしました。下に、記事を一部抜粋してみましたので、よろしかったらご覧下さい。 (03年2月号特集にて)

★1つの「強み」を桁違いに伸ばせば、お客様を惹き付ける力になる

“衝撃の一杯で、コーヒーの違いを知る”

今からおよそ4年前、私はコーヒー豆専門店をオープンしました。店内に設置してある2台の焙煎釜で、毎日20回近くは焙煎し、その豆を挽いて新鮮なコーヒーを提供しています。

この店を始める前、私は柏市(千葉県)で喫茶店を経営していました。ところが、ある日を境に胃の痛みを感じるようになり、コーヒーをまったく受け付けなくなってしまったのです。それまで大きな病気1つしてこなかった私でしたが、病院では胃潰瘍と診断されました。職業柄、1日に何杯もコーヒーを飲んでいたため、原因はコーヒー以外に考えられませんでした。

そんなとき、家内から自家焙煎のコーヒーを勧められ飲んでみると、今までのコーヒーとは明らかに味が違っていたのです。又、そのコーヒーなら1日に何杯も飲むことができました。私にとっては衝撃の一杯で、感動できるコーヒーとの出逢いでした。

多くの国で、コーヒーは豆を煎じて漢方薬的に胃薬として飲まれていると聞いたことがあります。日本では、作り方や鮮度の問題でごまかしが多くなり、「薬」が「毒」に変わっているのではないかと思うようになったのです。

そこで私は、喫茶店をしながら独学で焙煎の勉強を始めました。それから10年の歳月を経掛け知識を得て、「自家焙煎」のコーヒー豆専門店を開店するに至ったのです。

“お客様に良さを伝えるため、できる限りの演出を”

当店の「強み」は、自らの経験と10年掛けて培ってきた「自家焙煎」の知識です。それらを武器に、「お客様の疑問に常に答えを用意しておくこと」が、店にとって1番大切ではないかと私は考えています。その答えも、お客様が理解できる、わかりやすい言葉でなくてはいけません。

とくに、初めて来店されるお客様は、頑なな心を持ち、店に対する疑問でいっぱいなはずです。
たとえば当店の場合なら、「どうして自家焙煎にこだわっているのか」「普通のコーヒーと何が違う
のか」などがそうでしょう。

私は、一杯のコーヒーとの出逢いによって、コーヒーの違い、また、自家焙煎のコーヒーの美味しさはもちろんのこと、「胃にやさしいコーヒー」だということを知りました。そのことを、身を持って経験しているだけに、誰よりもお客様にわかりやすく伝えることができると自負しています。

とは言え、初めて来店されたお客様の場合、店にいらっしゃるのはせいぜい5~10分程度。その短い間に、いかにお客様に心を開いていただき、良さを伝えられるかが勝負です。

そこで、お客様が1歩店に入ってから出られるまでにできる限りの演出をし、「ここに来て成功だった」と思っていただくことが必要だと考えました。

まず、コーヒーのネーミングです。オープン以来、独自にブレンドしたコーヒーが50~60種類あ
るのですが、そのすべてに、名前を見ただけで味のイメージが湧くようなネーミングにしました。

たとえば、「当店一押し!スペシャルブレンド」などありがちですが、これでは相手に良さをわかってもらうどころか、どんな味なのかイメージできません。そこで、ブラジルの太陽を、いっぱい浴びた少し甘味のあるコーヒーなら、「直火焼き、甘味の逸品!天日干し・太陽のコーヒー」などと付けるわけです。これなら、おおよその味の見当がつけられるでしょう。

また、毎日焙煎する豆は焙煎前と後に、かびた豆や痛んだ豆を1つ1つ手で取り除く「ハンドピック」という作業を行なっています。手間の掛かる作業ですが、これをやるとやらないでは、美味しさが格段に違ってくるのです。

さらに当店では、毎日大量に出るその豆を麻袋に詰め、お客様が試飲するときに座る椅子代わりにしています。これを見た大抵のお客様は興味を示し、会話のキッカケになることが多いのです。そこで私が、麻袋の中身の正体やなぜそうした作業を行うのか、そして焙煎するたびに味見をするため、1日に何杯もコーヒーを飲むけれど胃が悪くならない・・・とお話しして、コーヒーの
良さを伝えるわけです。

“1つの「強み」を伸ばし続ける”

また、どんなに焙煎にこだわったいい豆だと自信を持っていても、お客様にその良さが伝わらなければ、それは、独りよがりにしか過ぎません。良さをわかってもらうためには、お客様の好みやニーズを聞き出し、それに合った商品を提供して満足していただくことが必要です。そこで、喉から手が出るほど売上が欲しかったオープン当初も、売りたい気持ちを抑え、1人ひとりに時間を掛けて、丁寧にお客様と接することにしました。

もちろん、それによって即売上げが急増したわけではありません。しかし、そうした接客の積み重ねによって、当店の良さを理解していただけるお客様が徐々に増えていき、その結果、固定客の増加、売上の増大につながっていったのです。

一方、当店ではホームページで通販を行っており、地方発送もしています。注文を受けた場合の発送前の商品は、北海道や沖縄など、より遠方の荷物を1番上にして、店内の目立つところに置くようにしています。これは、遠くからでも注文が入っていることをアピールするためです。すると、お客様は「こんな遠くからでも注文するくらいだから、きっと美味しいコーヒーだろう」と思ってくださるわけです。

こうして、お客様の9割が常連客になるほど当店のファンが増えました。まだまだ足りないところはありますが、1つの「強み」を桁違いに伸ばしていけば、お客様を惹き付ける魅力のある店になれるのではないでしょうか。たとえば、

どんな役でも無難にこなせる役者の演技は、何となく物足りないように感じます。逆に、何か1つ”はまり役”を持っている役者の演技は、見たいと思うでしょう。当店も同様に、自家焙煎という強みを、今まで以上に極めていきたいと思っています。(おわり)

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